選抜高校野球2015　21世紀枠での出場が決まった、
松山東の戦力を分析したいと思います。


【松山東（愛媛）：82年ぶり2回目の出場】


愛媛県立松山東高等学校は、県内最古の歴史ある高校です。

創立は、1828年（文政11年）に松山藩士・松平定通が、
藩校「明教館」を起源としています。

1878年（明治11年）に愛媛県松山中学校となり、
1949年（昭和24年）に現校名の愛媛県立松山東高校となりました。

県内屈指の進学校としても知られており、東大や京大など難関大学へ
毎年多くの合格者を輩出し、正岡子規さんもこの高校のOBだそうです。

歴史と伝統があり、格式高い高校ですね。

野球部の創部も1892年とこれまた県内最古となります。

野球部が創部された歴史には、正岡子規さんが母校の後輩に
野球を教えたことがきっかけとなったそうです。


松山東の甲子園出場は、過去3回あり、
1933年松山中時代に春・夏出場し、夏はベスト4になっています。

また、1950年夏の大会において、松山商と統合し全国制覇しています。


昨年の秋の県大会において、準優勝を果たし、
実に63年ぶりとなる秋季四国大会に出場。

四国大会では、1回戦　鳴門（徳島3位）と対戦し、
5－2で敗退してしまいました。

松山東が21世紀枠に推薦された理由

21世紀枠は、恵まれない野球環境を克服した実績や、文武両道を実践し実績があることや、
積極的に地域貢献活動を行っているなど他校の模範となる学校が選ばれます。

松山東は、先ほどもご紹介したとおり、県内屈指の進学校として知られています。

そのため、完全下校時刻が定められているなど練習時間が短く、
また、グランドも他の運動部と共有なため、平日は内野しか使えないといった
状況だそうです。

短期集中型で質の高い練習を積み重ね、秋季愛媛県大会で準優勝する功績が
認められ、センバツ出場が決定したようです。


新チームとなった昨秋からの試合成績をみてみると
30試合（公式戦8試合）で、16勝13敗1分となっています。





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松山東の投手力

エース・亀岡優樹投手（3年　右投げ・右打ち）は、
秋の公式戦をほぼ一人で投げ抜く松山東の絶対的エースの存在です。

球速は130㌔台前半ながら、伸び、キレとも抜群で、
変化球の制球力も良いようです。

また、主将の米田圭佑捕手（3年　右投げ・右打ち）とのコンビも良く、
巧みなリードによって、打者のタイミングを外す術は高レベルです。


松山東の投手陣の成績
・亀岡優樹投手（3年　右投げ・右打ち）
防御率：2.01（公式戦7試合・2.95）
投球回数：125 2/3（公式戦・58）

・羽籐大晟投手（3年　右投げ・右打ち）
防御率：5.56（公式戦1試合・2.25）
投球回数：69 2/3（公式戦・4）

・大野佑基投手（2年　右投げ・右打ち）
防御率：4.12
投球回数：30 2/3


亀岡優樹投手は、スライダー・カーブ・チェンジアップ・ツーシーム・スピリット
と変化球も多彩。

また、精密機械とも表現されるほどの制球力。

冬場は、140㌔のストレートを目標に体力強化に励んだそうです。

松山東の打撃力

・チーム打率（30試合）：265
公式戦（8試合）での打率は、2割6分9厘

打撃の中心は、4番　米田圭祐佑捕手（主将　3年　右投げ・右打ち）で、
打率363と長打力もある選手です。

また、2番　石山太郎内野手（3年　右投げ・右打ち）打率279や、
3番　酒井悠佑外野手（3年　右投げ・右打ち）打率327は、

出塁率も高く、酒井悠佑選手は、公式戦打率400とチームを引っ張ります。


攻守ともに亀田投手・米田捕手のバッテリーが軸となって、
チームをけん引していきます。

このチームの課題としては、「守備」かも？

秋の公式戦7試合での失策が8を記録し、それが直接得点につながるといったミスが見られました。

春は、投手力と守備力といわれることから、
この冬にしっかりと守備強化をして甲子園に挑んでくることでしょう。


以上、「選抜高校野球2015 戦力分析 松山東」の記事でした。

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